こんにちは!あゆみです!いよいよ最後の投稿となりました。今回は、私が1年間の留学を決断した経緯についてお話しします。「母子家庭」「資金」「就活」「大学3年生」「大学4年生」——。こうしたキーワードの中で悩みながら、それでも挑戦したいと願った私の想いが、誰かの背中を少しでも押せたら嬉しいです。
記事の目次
留学の詳細
- 期間:2024年10月~2025年08月
- 地域:ドイツ・ボーフム
- 形態:交換留学/トビタテ!留学Japan
留学を決めたのは、大学3年生の冬休み(2024年1月)のことでした。

理由1「挑戦をしない後悔はしない」
中高生の頃から海外に強い関心を持ち、「大学生になったら長期留学をしたい」とずっと思っていました。コロナ禍や母子家庭という事情もありましたが、大学2年生の春休みにはアルバイト代を貯めてオーストラリアへ1カ月間留学。そこでの出会いや経験を通して、「留学はゴールではなく、学びを広げるための手段なのだ」と気づきました。
その後すぐ大学3年生になり、「就活」が始まりました。就活が本格化していくにつれ、どうしても心残りだったのが、この「長期留学」です。「資金」「就活」「卒業」という現実の中で葛藤し、SNSで留学している友人の姿を見ては「自分の置かれた立場への悔しさ」で涙する日もありました。
しかし、この就活期の深い自己分析を通して、自分のビジョンを明確にすることができ、自分の大切にしたい信条や価値観を再認識することができました。そして気づきました。—私は「挑戦をしない後悔」だけは絶対にしたくない、と。
理由2「ビジョン実現のための手段」
就活を通して見えてきた私のビジョンは、こうです。
—ひとりひとりが自分の夢や目標を恥じることなく、胸を張って語れる日本社会をつくりたい—
言い換えると「好きな事を好きと言える日本社会」。
このビジョンを実現するためには「多様性」への理解が不可欠です。だからこそ私は、日本の外に出て、ドイツやヨーロッパでの多様性と、その背景にある葛藤を学ぶことを選びました。ボランティアや現地学生との交流を通して、「生の声」に触れることを目的としました(ビジョン形成やドイツを選んだ理由は、ここでは割愛させていただきます)。

理由3「自分の行動で誰かを励ましたい/感謝を伝えたい」
「母子家庭」や「大学4年生」という理由で、「挑戦したいこと」から目を背むけてしまう人もいるかもしれません。私自身も、その葛藤を抱えてきました。だからこそ、「行動次第で環境は変えられる」ということを、自分の姿を通して伝えたいと思いました。
また、「意志を持って挑戦し続けること」は、これまで支えて下さった家族や友人、先生方や奨学会への感謝を示す1つの形だとも感じているからです。
留学を実現するための行動
留学は「行きたい」と願うだけでは叶いません。
「留学に行く」と決断してからすぐ、私はそれを実現させるための行動に取り掛かりました(詳しくは第1稿に記載)。まずは、大学内の交換留学制度の利用を考えていたため、学内選考の準備に取り掛かりました。「就活」に関しては、内定をいただいていた企業様には辞退の連絡を入れ、留学中の就活方法について計画し始めました。
「資金」に関しては、申し込みの間に合う給付型奨学金を徹底的に調べ、メールで問い合わせをし、申請可能な奨学金制度に片っ端から願書と必要書類を準備し応募しました。しかし、当時すでに大学4年生ということもあってか、奨学金はことごとく不採用通知を受け取る結果となりました。
それでもあきらめずに目の前の課題と向き合い続けた結果、「トビタテ!留学Japan」から採用通知を受け取ることができました。この通知を受け取ったときは、本当に嬉し涙が止まりませんでした。
この「トビタテ!留学Japan」とは、文部科学省と民間企業が一体となって留学支援をしてくださる給付型奨学金制度です。このトビタテを通して、多種多様なビジョンを描く仲間に出会うことができ、私の世界は一気に広がりました(新潟大学「海外留学の奨学金」も参照してください)。
1年間を振り返って
留学を終えた今、心から言えるのは——
留学に行けて、本当によかった。
もちろんトラブルや大変なこともたくさんありましたが、それ以上に素晴らしい出会いとかけがえのない経験をさせていただくことができました。現地の社会で生活したからこそ見えた景色は、私の人生に深く刻まれています。
私にとっての留学の醍醐味は、「出会いそのもの」でした。ドイツの人々、そして世界各国から集まった人たちとの交流は、今でも大切な思い出の1つとして目の奥に鮮明に焼き付いています。
また、10月21日に中央図書館1階で留学交流推進イベント「ゆるっと留学カフェ」が実施され、その中で自身の留学経験を留学経験者や他に留学を考えている人と共有しました。撮影した留学中の写真・ポスターの展示も行いました。



これから留学を考えるあなたへ
あなたの挑戦を応援してくれる人は、あなたの想像以上にたくさんいるんです。知らない世界に飛び込むことで、自分の世界を広げ、新しい自分自身を発見してみませんか?
最後に、ふたつの有名な言葉をお送りします。
The world is a book, and those who do not travel read only one page.
(世界は1冊の本であり、旅をしない人はその本のたった1ページしか読まないのだ。)
Saint Augustin
「障子を開けてみよ。外は広いぞ。」
豊田佐吉

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました!支えてくださったすべての皆さまに、心から感謝の気持ちでいっぱいです。私はこれからも、日々挑戦を続けていきます!
もしご質問やご感想などがありましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。
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