旅立ちのプロローグ―準備から到着まで ~連載「ボーフム便り Hallo aus Bochum!」#2.1

▲ルール大学ボーフムのテラスでの写真です

この度、今川さんから引き継ぎ「ボーフム便り Hallo aus Bochum!」を担当させていただくことになりました、あゆみです!現在、新潟大学の協定校「Ruhr Universität Bochum」に交換留学をしています。これから1年間、現地での情報を発信していきますので、気軽に読んでいただけたら幸いです☆彡 初稿となる今回は、以下の内容を書かせていただきます!

渡独前の準備について

実は現在、大学4年生なのですが、「よし、ドイツにいこう!」と心に決めたのは、大学3年生の冬(今年の1月)でした。そしてこの瞬間から、私にとっての留学準備が始まりました。留学を決めた理由や背景は、別の記事で詳しくお話しできればと思います。ここでは、「ドイツいくぞ!」と決心してから、実際に渡航する9月末までにどんな準備をしてきたのか、主に以下のポイントを振り返ってみます。

留学資金準備(1月~7月)

今年の1月、大学入学当初からずっと気になっていた「トビタテ!留学JAPAN」に応募することを決め、そこからは一次審査(書類審査)、二次審査(面接審査)に向けた準備の日々が始まりました。まず、最初に直面したのが「資金準備」の壁。私の家庭は母子家庭で経済的に厳しく、この壁をどう乗り越えるかが一番の課題でした💦 そのため、その他にも色んな奨学財団に問い合わせてみたり、節約&アルバイトにもこれまで以上に力を入れたりしながら、試行錯誤を繰り返しました。

そんな中、今年の6月に「トビタテ!留学JAPAN」の採用通知を受け取ることができました。言葉では表現できないほどの安堵感と感謝の気持ちでいっぱいです。 残念ながらトビタテ以外の奨学金は全て落ちてしまいましたが、そんな中でも多くの奨学会や財団を知ることができました。今後、機会があるときにこれらの情報をみなさんとシェアできたらと思います!

勉強&情報集め(1月~7月)

講義を受け、課題をこなし、アルバイトをし、家事をし(一人暮らし)、という忙しい毎日の中では、語学の勉強・情報集めは十分に時間がとれませんでした。そのため、通学・通勤時間、休み時間などのスキマ時間を活用し、ドイツ語の勉強はもちろん、現地の友人と連絡を取り合ったり、SNSを活用したりしながら、現地の情報収集も積極的に行っていました。そのおかげで、渡航後はスムーズに生活の基盤を整えることができました。

現地の機関とやりとり(2月~8月)

留学準備の中でも要になってくるのは、現地の機関とのやりとりです。私の場合は、交換留学先の大学だけではなくその他活動予定先の機関ともメールでやりとりをしていました。主に、大学とのやりとりに関しては、手続き的なものがメインになってきます。海外は、“first-come, first-served“(先着順)が基本のスタンスなので、常にアンテナを立てておくことが大切です!

引っ越し(8月)

1年間の留学のため、これまで住んでいた新潟のアパートは解約し、実家に一時帰省することにしました。8月下旬、母の車に荷物を全て積み込み、思い出深い新潟に、ひとまずお別れをしました。「またね!👋」

渡航月の9月、実家に帰省後は怒涛の日々です。9月には教育実習もあったため、2週間の教育実習で全力を出し切ったあと、その1週間後に渡航(直前の3日で荷造り)という結構ハードな日程でした💦

到着後の生活

▲改札のないドイツの駅です(朝9:00)。草刈作業中の陽気なお兄さんたちに朝から元気をもらいました!

初めてのヨーロッパ。そこは私にとって未知の世界でした。生活様式も、価値観も日本とは全く異なり、毎日が新しいことの発見です。「洗濯用洗剤って、洗剤と柔軟剤だけじゃないの!?」「あれ、駅に改札がない…!?」「家の扉って鍵かけなくても自動で閉まっちゃうの!?」「ドイツのパンって、なんでこんなにおいしいの!?」などなど、日本との違いに驚かされるとともに、そこに根付く人々の生活様式や価値観に触れることができ、日々色んなことを学んでいます。

実は未だに、「留学をしている」という実感が湧かず不思議な気持ちでいっぱいですが、「でもこれって…かなりドイツに馴染めてるってことかも?」とポジティブに捉えています!(笑)到着後、約2週間は現地での手続きに追われる毎日です。生活必需品をそろえたり、住民登録をしたり、銀行口座を開設したり、現地の保険に加入したりなどなど、とにかく目まぐるしい日々に追われていました。

大学の様子

▲お気に入りのパン屋さん(Schmidtmeier)

大学では主専攻の科目を履修しながら、ドイツ語の授業も受け、大学内のイベントに積極的に参加することで人脈を広げています。大学の授業で驚いたことは、タスクの量の多さです。「海外の大学は、入学するのは簡単だけど卒業するのは大変」という言葉を良く聞きますが、まさに絶賛実感中です…。

「とにかく読まなきゃいけない資料が多い!」授業は基本学生同士の討論がメインになるので、授業についていくために必死にアルファベットと睨めっこをしています。授業や課題という面では大変ですが、その分素敵な友人や先生方に恵まれ、楽しく大学生活を送っています。

おわりに―そして、次回について

ドイツに到着してから、早くも2か月が経とうとしています。「多くの人の支えがあって今ここにいられる」という感謝の気持ちを忘れずに、この留学を有意義なものにするため、フットワーク軽く、さまざまなことに挑戦し、経験し、学び続けていきたいと思います!

白い吐息の色が濃くなるたびに、冬の深まりを感じる今日この頃。街はクリスマスマーケットの準備で、ますます賑わいを見せています。ということで!次回はクリスマスマーケットについてお話できればと思います! Bis zum nächsten Post!

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