留学を終えて気づいた、ちょっと新しい私~連載「ボーフム便り Hallo aus Bochum!」#2.4

こんにちは!あゆみです!8月末に交換留学を終え、無事に日本に帰国することができました。今回は、1年間のドイツ生活を振り返って気づいた「自分の中での変化した習慣や価値観」について共有できればと思います!📝いよいよ最後の記事まで今回を含め残り2稿となりました。最後までお付き合いいただけると嬉しいです!🌟

お散歩が日常に🍁

留学を始めた10月ごろは、ヨーロッパ特有のどんよりとした曇りの日が多くありました。だからこそ、久々に太陽が顔を出した日は積極的に外に出て「お散歩する」ことを日常に取り入れるようにしました。ドイツ人の友人宅におじゃました際にも、家族そろって「お散歩タイム」があり、とても素敵だなと感じました。

私も日本では、大人になるにつれ忙しさに追われ、「散歩をする」という発想自体が薄れていた気がします。お散歩を通して人々の生活に触れ、季節の変化を感じる——。「今日も私は誰かの景色の一部なんだ。」そう思える瞬間に癒されながら、穏やかに流れる時間に身を任せることが好きになりました。

さて、明日はどこに行こうかな?

▲お散歩中の景色

オフラインでいたいと思う時が増えた🍀

日本にいた頃は、空き時間があればついついスマホを見てしまっていました。けれどドイツで暮らすうちに、不思議と「オフラインでいたい」と思う時間が増えました。

スマホに時間を使う代わりに、友達との何気ない会話を楽しんだり、身の回りのことに集中したり、興味のあることに挑戦してみたり、趣味に没頭してみたり…。その結果、頭の中がすっきりし、新しい趣味にも出会うことができました。ドイツ人のプライベートの時間を重視する、のんびりとした気質に影響を受けたのかもしれません。

▲友達との何気ない時間

自分が着たい服を着る👗

ドイツ生活を通して驚いたことの1つが「服装」でした。

日本だと、ついつい年齢や周囲の目を気にして躊躇ってしまいがちな服装も、ドイツでは誰も気にしていません。ある日、60代くらいの女性が花柄のミニ丈のワンピースを颯爽と着こなしているのを見たときは、思わず見惚れてしまいました。

文化的な違いもあるので、帰国後も同じようにできるかは分かりませんが、「自分が着たい服を着る」というドイツ人のスタンスが私にはとっても心地良かったです。

「伝えること」の重要性🎙

「言語の壁」という言葉はよく耳にしますが、実際に経験して初めてその重さを実感しました。英語には自信があったので、授業も日常生活も特に意思疎通において困ったことはありませんでしたが、そんな私が夜も不安で眠れなくなるほど、「言語の壁」の怖さを感じたときがありました。

現地では、難民の子どもたちの生活支援を行うボランティアに携わらせていただいていたのですが、そこでは子ども達と「ドイツ語」で話さなければいけませんでした。まだまだ自分の拙いドイツ語に自信が持てず、どうやって子どもたちと関わっていくか不安ばかりが胸の中に広がっていました。

ですが、そんな私の拙いドイツ語でも「伝えたい」という思いが届いたようで、施設の人たちも子どもたちもとてもフレンドリーに接してくれて、すごく安心しました。この経験を通して、言語の壁の怖さと同時に、言語の重要性、有難み、伝えることの大切さを深く実感しました。

私たちは歴史の延長線の上に生きている🏠

ヨーロッパには、古くからの街並みや建造物が多く残されています。日本は地震大国のためか、古くからの建造物を日常生活の中で見かけることはあまりありません。私は留学中、そんな歴史的な街並みや建物を眺めながら、「ここにはどんな人が暮らしていたのかな」「どんな物語があったのかな」と思いを馳せる瞬間が好きでした。

過去から受け継がれてきた街並みや建物を、実際に日常生活の中で目の当たりにし、「私たちは歴史の延長線上に生きている」という事を深く実感しました。

▲歴史の延長線上に生きている(Hattingenにて)

自国・国際社会に対する問題意識🌎

私が留学をしていたルール地方には、移民の方が多くいらっしゃいました。電車に乗った時、「ここ本当にドイツかな?」と思う瞬間もあったほどです。

そんな様々な人との関わりを通して一番印象的だったのは、難民としてドイツに渡航された方のお話を聞いた時です。テレビのニュースでしか聞いたことのなかった衝撃的な話を、経験者の口から直接聞いたことで、身近な問題として自分自身の中に落とし込むことができました。

日本のような島国に住んでいると、ついつい海外を「遠い世界」と考えがちです。ですが今この瞬間も、同じ地球上の各地で争いや衝突が起きています。そうした問題を「他人事」ではなく「自分事」として捉えることの大切さを強く実感しました。

まとめ

誰と出会うか、何を経験するか、どこで生活するか——。

それによって受ける刺激や考え方は大きく変わります。だからこそ、自から積極的に多様な環境に身を置くことが大切なのだと、今回改めて実感しました。

最後の記事では、「留学を決意した理由」についてお話できればと思います!Bis zum nächsten Mal!

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