心理学プログラムで公認心理士を目指すO.Iさん

4年の熊谷です。今回は心理学分野に所属しているO.Iさんにインタビューを行いました。Iさんは以前からの友人で今回快くインタビューを引き受けてくださり、新大の心理学プログラムのことから就職のことまで幅広くお話いただきました。心理学プログラムへ進むことを考えている1年生や高校生は特に必見です。

インタビューは最近学内でオープンしたカフェ「NOT THE UNIVERSITY」にて行いました。この日は暴風雪でしたが、店内はとても暖かく店員さんもご親切でした。

─自己紹介をお願いします

人文学部4年心理学プログラム専攻のO.Iといいます。公認心理士を目指していて、新大の現代社会文化研究科(いわゆる大学院)に進学予定です。よろしくお願いします。

─心理学プログラムに入るためにどのような勉強や情報収集をしましたか

2年生から専攻分野が決まりますが、心理学は希望者が多く、希望者が定員を上回った分野では選抜が行われることもあると聞いていました。なので、1年生のころから勉強をとても頑張っていました。成績は高ければ高いほど良いので、勉強を頑張るのが最良の策ですね。

─公認心理士になるためにはどのような道のりがありますか

大きく分けて2パターンあります。オーソドックスなものは、大学に進学し、大学院に進んだのちに試験を受けて合格するというものです。一方、大学の学部で心理学について学んだ後、指定の場所で実務経験を何年か積んだのちに試験を受ける方法です。

─指定の場所、とは具体的にどのような場所になりますか

公認心理士のHPにも載っていますが、病院や鑑別所、家庭裁判所調査官として働くことで試験を受ける資格を得ることが出来ます。

─公認心理士の資格を取得した後はどのような将来を描いていますか

心理系の公務員を目指しています。児童相談所や市役所の女性向け相談窓口(DV被害など)、または家庭裁判所の調査官として非行した少年と面談するような仕事にも興味があります。

─心理の専門資格を取得すると、他にどのような働き方がありますか

公認心理士や臨床心理士が働くことのできる分野は5つあると言われています。学校現場、病院、司法犯罪、企業・産業、福祉がそれらです。学校現場だとスクールカウンセラー、医療だと精神科、司法犯罪だと家裁などで少年犯罪への対応、企業・産業だと職場での困りごとへの相談窓口、福祉だと児童相談所や老人ホームで働くなどの働き方があります。公務員だと資格を必ずしも要するわけではなく、学部で心理を学んでさえいれば心理職に就くことが出来る場所もあります。医療系だと資格が必須な場合が多いですが。

─心理学を仕事として扱うことに、どのようなやりがいがあると(現時点で)考えていますか

公務員の働く主な場は児童福祉であると言われています。児童相談所や少年犯罪の場で子供に対してどうアプローチするのかが重要になっています。例えば教員として家庭に踏み込むことは難しいですが、行政という立場であれば家庭に出向いて普段立ち入ることが出来ないところまで介入することが出来ます。行政という立場ゆえの仕事を通じて、子供たちを少しでも幸せな方向に導くことが出来るのではないかと感じています。

いま子供を中心に話をしましたが、子供は親の影響を大きく受けるものです。家庭にアプローチすることによって、育児に悩みを抱えているが周りに相談することが難しいという親御さんにもアドバイスが出来れば良いなと思っています。

インタビューを終えて(熊谷)

就職活動のころからお互いの夢・目標(たまに愚痴)を語り合ってきたIさんですが、今回のインタビューを通して改めて彼女の意思の強さを感じました。何年か後に、子供たちとにこやかに話すIさんの姿が浮かぶような時間でした。私の方が一足先に社会に出ることになりますが、活躍のフィールドは違えど社会に貢献しようと私自身、気持ちを新たにすることができました。

この記事のタグ