サンタのチョコと春のうさぎと、学生生活。~連載「ボーフム便り Hallo aus Bochum!」#2.2

お久ぶりです!現在ボーフム大学に留学中のあゆみです!

前回の投稿から少し時間が空いてしまいましたが、その分たくさんの情報をため込んできたので、今回は冬から春までをまとめてお届けしたいと思います🌟気温もだんだん暖かくなり、春の終わりが近づいてきました。(…とはいえ、ドイツはまだまだ肌寒いです。日本はもう夏日!?)

第2回となる今回は、以下の内容をご紹介します!

ドイツの大学の年間スケジュールって?

留学を検討している方や、海外の大学の様子が気になる方にとっては興味深い内容かもしれません。私が現在交換留学をしている「ボーフム大学(2024-2025)」を例に、ご紹介します!

学期名学期期間授業期間休暇・ホリデー
冬学期2024年10月1日~
2025年3月31日
2024年10月7日~
2025年1月31日
クリスマス休暇:
12月21日~1月6日
夏学期2025年4月1日~
2025年9月30日
2025年4月7日~
2025年7月18日
ホリデー:
6月9日~6月13日

長期休み(Semester break)は、2月上旬~4月上旬(約2か月)、7月下旬~10月上旬(約2か月半)です。試験などは基本的に、授業期間が終わった後の長期休暇中に行われることが多いです。こうして見ると、新潟大学と大きくは違わないように思えますが、日本の大学とは異なると感じたのは、「クリスマス休暇」があること。

ドイツでは、クリスマスは家族と過ごすことが基本とされているため、学生が実家に戻ってのんびりと過ごせるよう、まとまった休暇が設けられています。

クリスマス休暇といえば…ドイツと言えば「クリスマスマーケット」ですよね!🎄🌟ということで、ここからは冬から春にかけての主なイベントを紹介します!

▲クリスマスマーケット:地域によって異なるマグカップ

冬から春にかけての主なドイツのイベント(大学外)

ドイツの冬~春には、次のような季節のイベントがあります。

  • クリスマス(Weihnachten)
  • 大晦日(Silvester)
  • カーニバル(Karneval)
  • イースター(Ostern)

クリスマス(Weihnachten)

ドイツのクリスマスは大忙し!スケジュールをざっくり紹介します。

◎クリスマスマーケット(Weihnachtsmarkt)
……11月末〜12月24日頃。各地で開催される伝統的な市場。 グリューワインや雑貨でにぎわう。

14世紀ごろ、クリスマスに向けて食料や生活用品を調達するために始まったのがきっかけだそうです。街によって雰囲気は異なりますが、どこも街全体が人々の活気と笑顔で溢れています。

この時期だけ、何の変哲もない通りに突如として子どものための観覧車やメリーゴーランドが現れる景色は、大学生の私でもワクワクします!(クリスマスマーケットの情報だけで記事を2本は書けそうなくらい情報が盛りだくさんのイベントです!別記事として書いちゃおっかな?)

▲クリスマスマーケット:子どもエリア×童話展示

◎アドベント(Advent)
……クリスマスの4週間前の日曜日〜。アドベントカレンダーでカウントダウン。毎週日曜にろうそくを灯す習慣も。

私は、ハリボーのグミが入ったアドベントカレンダーを用いてクリスマスまでをカウントダウンしていました。友人の中には、毎日ひとつずつオーナメントを飾っていた子もいました☆彡

◎聖ニコラウスの日(Nikolaustag)
……12月6日。子どもが磨いた靴下にお菓子を入れてもらう日。

諸説ありますが、この聖ニコラウスはサンタクロースのモデルとなった人物だと言われています。ちなみにこの日大学では、学食にてサンタクロースの形をしたチョコの無料配布がありました!

◎クリスマス(Weihnachten)
……12月24日〜26日。家族と過ごす祝日。教会に行ったり、プレゼント交換も。

ドイツのクリスマスは3日間に及びます。24日のイブは、家族や友人とプレゼント交換や食事を楽しみ、夜には教会のミサに参加します。25,26日は祝日で、家族とゆっくりと過ごす大切な時間です。私は友人宅におじゃまさせてもらい、ドイツならではのクリスマスを経験させてもらいました。

大晦日🎆

ドイツでは大晦日を「Silvester」と呼びます。この日は朝からあちこちで花火の音が響いていました。

日本では「クリスマス=友達と」「大晦日=家族と」過ごす人が多いですが、ドイツはその逆で、「クリスマス=家族と」「大晦日=友達と」と過ごすのが一般的なんだそうです。私は、友達宅のパーティーに参加し、おいしい夕食と花火を楽しみました!

ちなみに、日本では三が日(1月1日~3日)が正月休みとなっていますが、ドイツでは1月1日のみが祝日で、2日からは通常通り仕事が始まります。

▲大晦日:「ブライギーセン/Bleigiessen」という伝統的な占いの遊び

カーニバル🎭

「カーニバル」と聞くと、ブラジルの華やかなサンバやパレードを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、ドイツのカーニバルは少し違います。

別名「謝肉祭」とも呼ばれ、伝統的な民族衣装や仮面をつけて数キロにかけてパレードを楽しむお祭りです。今年は、2月27日(木)から3月5日(水)にかけて大規模なパレードが行われました。

私は何も知らずにボランティアの帰りにバスに乗ったのですが、車内が仮装した人たちでとても賑わっていて、「何事!?」とびっくりしました。ケルンでは3月3日に大きなパレードがあったのですが、体調不良で見に行けず…いつかリベンジしたいです!!

イースター🐣

イースターとはドイツ語でOsternと呼ばれます。イエス・キリストの復活を祝う祝祭で、日程は毎年変動します。今年は4月20日でした。

私の住んでいる地域では大きなマーケットやパレード等はありませんでしたが、スーパーではウサギや卵をモチーフとしたチョコレートが沢山売られていて、見ているだけで楽しかったです。友人の1人は、「イースター・ラム・ケーキ」と呼ばれる子羊の形をしたケーキを、家族と一緒に楽しんだそうです

▲イースター:うさぎのチョコ

おわりに:文化と宗教のつながり

今回ご紹介したイベント、実は「大晦日」を除いてすべてキリスト教に由来していることにお気づきでしたか?文化を理解するためには、その背景にある宗教や価値観を知ることもとても大切なんだなと、日々実感しています。

最後まで読んでくださりありがとうございました!今回の投稿を通して、ドイツの生活を少しでも身近に感じてもらえたら嬉しいです🌟

次回は、ドイツと日本の生活の違いについてご紹介する予定です!Bis zum nächsten Mal!

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