クリスマスマーケット巡り~連載「ボーフム便り Hallo aus Bochum!」第2回

あけましておめでとうございます。「ボーフム便り Hallo aus Bochum!」第二回担当の今川です。

新年早々、石川県能登地方を中心とした地震が発生し、多くの方が被害を受けられたと思います。一刻も早い復興と平穏な生活が再び訪れることを、心から願っています。

今回は、クリスマスマーケットの様子をお届けします!

ドイツに起源を持つクリスマスのイベント

クリスマスマーケット、アドベントカレンダー、シュトレン、グリューワイン…最近日本でもよく聞くようになりましたよね。これらの多くはドイツに起源を持つものが多いってご存じでしたか? 気が早すぎるのは承知の上ですが、今年の12月の予定が決まっていない、そこのあなた! ぜひドイツに来てください! そして、本場のクリスマスマーケットの凄さを体験してください!!!…と、前のめりになってしまうくらい本当に素敵でした!

約一週間かけて、イギリスに留学している他大学の友人と、クリスマスマーケット巡りをしました。ケルンを出発し、フランクフルト、ストラスブール、シュトゥットガルト、ニュルンベルク、ドレスデンの順に移動しました(ハノーファーは乗り換え利用のみ)。訪れた全ての都市の話をしたいのですが長くなってしまうので、今回は特に印象に残った場所を厳選してお伝えしようと思います!

フランクフルト

まず、金融の街・フランクフルトを紹介します。中央駅付近は高層ビルが多く立ち並び、近代的な印象を受けました。しかし、少し場所を変えると再建された旧市街広場が出現します。石畳や教会、独特な木造建築に囲まれており、別世界に来たような気持ちになりました。

クリスマスマーケットといえば、可愛いマグカップ。街や年によってデザインが異なります。私はこれが見たくて、各都市でグリューワインを頼んでいました。もちろんノンアルコールの飲み物も可愛いマグカップで提供されますよ。場所によりますが、2〜5ユーロのデポジット制です。

下の写真は、フランクフルトでラズベリーのグリューワインと、さくらんぼのグリューワインを頼んだ時のマグカップです。普段はワインをあまり飲まないのですが、とてもおいしかったです!これは毎年飲みたくなるなと思ってしまいました。

ストラスブール

実は1か所だけ、ドイツではないクリスマスマーケットに行きました。地図を見ると分かると思うのですが、フランスのストラスブールです。当たり前なのですが、表記はほぼフランス語のみ。ドイツに近い街なので、ドイツ語表記も多いのではという予想は見事に外れました。

メニュー表をカメラで撮ってスマホで翻訳し、無事グリューワインやホットチョコレートを頼むことができました。幸いにも、お店の人は英・独・仏語どれも話せる人ばかりだったので、会話には困りませんでした。

ただ、数人で集まっていた警備員にトイレの場所を聞いた時、英語で聞いたのに返答はフランス語でした。幸いにもとても気さくな方たちで、ジェスチャーで教えてくれたので見つけられました。ヨーロッパは英語だけ話せればどうにかなるわけではない、という教訓を得ることができました。

翌日は再びドイツに戻ったのですが、その時になんだかほっとしました。まだドイツに来て3か月ですが、少しは馴染めている証拠なのかなとも思いました。

ドレスデン

皆さんは、世界三大クリスマスマーケットと呼ばれている都市をご存じでしょうか。世界最大のシュトゥットガルト、世界一有名なニュルンベルク、世界最古のドレスデン。私は3日連続でこの3か所に行くことができました。その中でも特におすすめしたいのは、ドレスデンです。ここでは、ボッフムの日本語学部の友達のご実家に宿泊させてもらいました。日中にレストランや美術館を案内してもらい、夜にクリスマスマーケットに行きました。

下の写真の絵画は、バロック様式のツヴィンガー宮殿内にあるアルテマイスター絵画館(Gemäldegalerie Alte Meister)の写真です。見ごたえたっぷりでした。緑の丸天井(Grünes Gewölbe)という美術館では、日本語の音声ガイドを利用できるのでおすすめです。中世の雰囲気を再現したエリアと、下の写真にあるようなきらびやかなエリアがあって、どちらも素敵でした。好みに合わせて巡るのもいいかもしれません。


いかがでしたか?現地に行ってほしいというのが一番の願いですが、なかなか難しいですよね…とはいえ、グリューワインやシュトレンは日本でも手に入りやすいですし、新潟市中央区でもクリスマスマーケットが開催されているので、ドイツのクリスマスを体験するのは難しくなさそうです。

今年のクリスマス、私は日本でもクリスマスマーケットに行き、アドベントカレンダーを自作する予定です。皆さんも、今年はドイツらしいクリスマスを過ごしてみるのはいかがでしょうか。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

また次回お会いしましょう!

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