「一度は新潟をでて海外に」~村上正和先生にインタビュー!

日本・アジア言語文化学3年の有賀、心理・人間学2年の野崎です。「新任教員インタビュー」として、中国社会史を専門にする村上正和先生にお話を伺いました。

村上先生には、インタビュー項目のほかにも、台湾や北京へ旅行に行った時のお話から漢文の解き方にいたるまで様々なためになるお話を聞かせてもらい、インタビュアー一同とても勉強になりました。紙面の関係上インタビュー内容すべてを載せられないことが残念なくらいでした。

  • 日時:2016 年 5 月 25 日(水) 16:25~16:55
  • 場所:総合教育研究棟A 棟 5 階
  • インタビュアー:有賀(日本・アジア言語文化学3年)、野崎(心理・人間学2年)
  • インタビュイー:村上正和先生(歴史文化学主専攻プログラム准教授)
(▲写真:村上先生の研究室には中国に関する資料がたくさんありました!)

村上先生の研究内容について

学生:それではまず、先生の研究内容についてお聞きしてもよろしいですか?

村上先生(以下村上):清代中国の社会史が専門になります。

学生:清代中国の社会史といいますと…?

村上:そうですね、社会史といってもいろいろあるのですが、今興味を持っているのは清代の首都であった北京に暮らしていた人々についてです。そのなかでも貧困層や、当時「賤業」と認知されていた職業に就いていた人々について研究しています。

先生の経歴について

学生:では次に先生のご経歴についてお聞きしたいと思います。

村上:2012 年に博士号を取り、その後も東京で研究員をしてました。それで、今年から新潟大学に着任しました。

新潟大学で担当される講義について

学生:では、この新潟大学で先生はどのような講義をされるのでしょう?

村上:第1学期から担当しているのはアジア史概説、学部と大学院のゼミですね。第2学期からは東アジア全体の文化と社会との関わりについて講義する東アジア文化圏論を行う予定です。レジュメを作っている途中なので詳しいことはまだ決まってませんが…。

学生:G コードの科目の講義は何かありますか?

村上:G コードの講義は「歴史学」の講義を行います。

先生の学生時代について

学生:それでは最後に先生の学生時代についてお聞きしたいと思います。

村上:そんなに特別なことはなかったですよ。あまり真面目な学生でもなかったので…。

学生:ええ!大学の先生はなんだか真面目なイメージがあったんですが…。

村上:どうですかね…。研究というのは何か新しいことをしなくてはならないじゃないですか。先行研究を批判したり、+αで自分のオリジナルの意見を出したり…。地道に勉強をするのは大前提ですが、真面目すぎて自分のオリジナリティーが出せないタイプだと研究をするという点では苦労するかもしれません。

学生:今先生が研究されている中国の社会史の道に進もうとしたきっかけなどはありますか?

村上:きっかけですか…。説明するのは難しいですね。もともと中国は好きでした。ただ最初から特定の分野をやろうと決めていたわけではなくて、色んな資料を読んで勉強しているうちにだんだんと今の研究に興味を持ちました。

学生:では中国に興味をもった時期は覚えていますか?

村上:それはもう子どものころからです。三国志のゲームをしたり、中国に関する歴史小説を読んだりして育ったので(笑)。

学生:大学時代の先輩として今の新潟大学生に伝えたいことは何かありますか?

村上:行き先は何処でもよいので、一度は新潟をでて海外に出てみるといいと思います。視野が広がると思いますし、「一度海外にいった」という経験があるといいんじゃないでしょうか。中国、台湾、韓国は本当に楽しいですよ。

学生:先生が初めて海外に行って得たものってなんですか?

村上:20 歳で中国の桂林に行った時なんですけど…、そこは景色がきれいで船で川を下るのが観光名物だったんですね。そこで現地のおばさんたちが桂林の風景を撮影した写真集をものすごく高い値段で売ってるのをみて、それまで漠然と中国に抱いていた三国志の世界や水墨画の伝統的なイメージが変わりました。あと現地のホテルで倍近い値段をふっかけられたり…。

学生:わあ…知らないと騙されちゃうんですね…。

村上:夜に飛び込みで格安のホテルに泊まろうとしたので…。ちゃんと予約をしていれば、こうしたことはありません。

学生:やっぱりそれも経験がないとわからないですよね。

村上:そうですね、だからこそ海外旅行の経験は大事だと思います。

この記事のタグ