1年の松本、小泉です。今回の「ゼミ訪問」では社会文化学プログラムのうち、人文地理学を専門とする堀健彦先生のゼミを紹介いたします。
ゼミの概要
人文地理学ゼミでは人文地理学的な視点で研究を行う能力を身に付けることを目標に、現地調査を中心としたフィールドワークや、報告書の作成をしています。また、報告書のテーマ設定や内容に加え、卒業論文執筆に関してゼミ生同士が議論を重ねることで、個々人の研究レベルの向上を図っています。
卒論構想発表~4年間の集大成への第一歩

今回のゼミ訪問では、3年生の卒論構想発表に立ち会わせていただきました。卒論の研究方針を決めていく重要な授業で、緊張感も所々感じられました。最初に3年生が事前に準備した構想案を基に発表を行い、その後ゼミ担当の堀健彦先生や4年生がコメントを行う形で授業が展開されていました。
その中で、新潟駅周辺区域の商業機能の変化や観光教育など各自の興味に応じて多岐にわたる構想が紹介されました。一方で、堀先生や4年生からはその構想がこの1年間で研究できるスケールであるのか、既出の構想で既に結論が判明していないかといったコメントがあり、卒業論文として十分な研究を行う上で、重要な議論の場であると感じました。
2年後、自分が同じ立場にいることを考えると、満足のいく研究を行うために自分の関心を深堀りする必要があり、日々の研鑽が必要だと思いました。
受講生に聞いてみました
➤ 人文地理学ゼミを選んだ理由を教えてください
- 地図帳や地理の資料集を眺めるのが好きだったから
- フィールドワークという大学らしい学びができると思ったから
- 旅行や地理学に興味があったから
- 観光に関することを学んだり研究したりしたかったから
➤ 卒論で取り組んでいるテーマについて教えてください
- 商店街の業種構成の変化
- 景観まちづくり
- 『にいがた2㎞シェアサイクル』のボート配置の適正性に関する研究
- ニューツーリズムの在り方、観光教育
- 新潟駅リニューアルによる周辺地域の商業機能の変化
- 宿泊施設の立地
- 需要減少下における伝統工芸産業の生産構造と流通販売構造の変化について
➤ 夏季巡検で取り組んだテーマについて教えてください
- 宿泊施設の立地分析
- 富山空港民営化
- 平和学習を通した修学旅行の受け入れ
- 博物館を活用した文化観光の促進
- 富山市における景観政策とその実践
- ガラス産業の行政政策と人的資源からみる存立基盤
➤ 人文地理学ゼミのいいところを教えてください
- 研究の幅が広く、自分の興味に応じて研究できる
- 実習でいろいろなフィールドに行ける
- フィールドワークを通じて、自分の目で新たな発見をすることができる
- 夏季巡検では県外の調査地で4、5日滞在するので、調査しながらその土地の食や観光地を楽しめる(2026年度より任意参加)
担当の堀健彦先生より
➤ 人文地理学に向いている人はどのような人でしょうか?
乗り物に乗っているときに、本を読んだり、眠ったりするのではなく、車窓からの眺めをみて、色々と思いを巡らせる中で生じた疑問を考察に発展させることができる人は、人文地理学を楽しく学べると思います。人文地理学ではフィールドワークが重要となります。フィールドワークは楽しいこともあれば、辛いこともあるため、精神的・肉体的なタフさが研究を進める上では重要だと考えます。
➤ ゼミを履修している学生や、ゼミの雰囲気は先生から見てどのような印象でしょうか?
年によって、学生の関心や行動がかなり変わるので、一概には言えないですが、遠隔地で実施している野外巡検は現地集合・現地解散です。そのため、自力で現地まで来ることができる、アクティブな学生や、学生と協同し調査することができる、コミュニケーション能力の高い学生が多いと思います。
さいごに
今回の訪問を通して、人文地理学ゼミの魅力をたくさん感じることができました。3年生の卒論構想の発表では、身近な地域を題材に、様々な視点でテーマを設定し、何を明らかにしたいのかを考える様子が印象的でした。また、受講生の方も感じていたように、フィールドワークを通して様々な地域に足を運び、自分の目で見て研究できるところが人文地理学ゼミの大きな魅力だと思います。